ホワイトスポット
治療
記事筆者:髙木 仲人
ホワイトスポット治療
ホワイトスポットとは
歯の表面に現れる白色の病変です。(White spot lesion)ホワイトスポットができる原因にはいくつかありますが、大きく分類すると、虫歯とそれ以外に分けられます。
歯科医師向けにセミナーを実施!
歯を削らないホワイトスポットならお任せください
院長の髙木仲人は、徳島大学大学院再生歯科治療学分野に所属し保坂啓一教授ご指導の下、研究を行ない学術大会での発表もしておりますので、安心してホワイトスポットについてご相談ください。門前仲町髙木歯科は江東区、門前仲町駅・木場駅・越中島駅から徒歩10分以内にございます。遠方の方には地下にクリニックモール用の駐車場がございますので豊洲や有明からも多くの方にお越しいただいております。
江東区で唯一の
日本歯科審美学会 認定医
日本歯科審美学会学術大会に定期的に参加し、積極的に発表を行っており、その研鑽を重ねています。試験に合格した歯科医師のみが認定を受け、歯の美しさと機能を重視した最高水準の治療を提供しています。
ホワイトスポット治療・
ブラウンスポット治療の
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日本歯科評論 2023年5月号に掲載されました
この度、歯科医師向けの専門誌に院長の髙木仲人の記事が掲載されました。歯科医師の中でもホワイトスポット治療についてはまだどうしたらいいのか、がわからなくて削ってしまったり、セラミッククラウンにしていることが散見されます。決してそれが悪いこと、とまでは思いませんが自分だったら削るのは嫌だな、と思ってしまいます。
このような全国誌に掲載されることで、オパール―ストラやアイコンのように歯を削らずにホワイトスポット治療ができる!ということが全国の歯科医師に一人でも多くメッセージが届けば良いなと思っております。
株式会社YOSHIDA
デンタル・プロダクト・ニュース
に掲載されました
デンタル・プロダクト・ニュースは株式会社YOSHIDAの思いを形にした製品・サービスに関する情報誌です。
当院の院長 髙木仲人のホワイトスポットに対するアイコン治療の記事が掲載されました。
日本最大級の歯科医療従事者向けメディア
1Dに掲載されました
「削らない「ホワイトスポット」の直し方」
ホワイトスポット
の原因について
初期虫歯由来
虫歯は脱灰と再石灰化のバランスが崩れることで発生します。エナメル質表層下のミネラルが失われることにより、透光性が低下して目に見えるような光学的な特性が変化した状態です。肉眼で明らかに白色の変色が認められます。
マルチブラケットシステムによる
歯列矯正歯科治療のホワイトスポット
固定式装置を装着することにより、矯正治療を受診している患者の68.4%に、ホワイトスポットが発生したという研究報告もあります。
※参考文献:
Sundararaj D, et al. Critical evaluation of incidence and prevalence of white spot lesions during fixed orthodontic appliance treatment: A meta-analysis. J Int Soc Prev Community Dent.
歯牙フッ素症
諸外国ではウォーターフロリデーションと呼ばれる取り組みにより水道水に高濃度のフッ素が添加されており、う蝕の予防に非常に役立っています。
その反面、歯の形成期に高濃度のフッ素を歯に取り込むことにより歯の表面に白色や茶色の斑点ができることがあります。海外ではメジャーな歯の白質病変ですが、日本ではほぼ起こりませんので気にしないで下さい。(フッ素塗布では起こりません)
エナメル質形成不全
歯の形成期にかかった病気や栄養状態の不良、遺伝等により歯の表面のエナメル質が上手く作られなかった状態です。
虫歯ではないのですが、エナメル質が正常に作られなかったため正常な部分と比べると結晶構造が変化しているため光の屈折率が異なるため色が白く見えたりします。白色~茶色とカラーバリエーションがあります。
MIH(Molar Incisor Hypomineralization)
前歯と第一大臼歯に限局して発症するエナメル質形成不全で、白色の病変の範囲や形成不全の深度は症例によって異なります。
諸外国では認知のある病気ですが、日本では歯科関係者でも知っている人が少ないです。日本における大規模調査において7〜12歳の罹患率は11.9%と諸外国と比較しても同程度の罹患率があるので、国内の歯科関係者への周知が必要です。原因は確定的なものはまだ確定していませんが、エナメル質形成時のビタミンDの不足を指摘する研究もあります。
前歯と第一大臼歯に限局して発症するエナメル質形成不全
※参考文献:
エナメル質形成不全(MIH)―わが国におけるMIH発症に関する大規模調査から
J Headlth Care Dent.2014;14:6-12.
科学研究費助成事業 Vitamin D regulates dentalepithelical cell differentiation and enamel formation 平成30年5/18
ホワイトスポットの
治療法について
ホワイトスポットは治りますか?
歯の結晶構造に変化が起きているため、自然に治ることはありません。
また、ホワイトニングでは治せません。ホワイトニングにより歯の明度を高くすることで、白斑を目立ちにくくすることはできるかもしれません。後にお話しをさせて頂く低粘性レジン浸潤法の際にホワイトニングを併用することは非常に有意義であると考えられます。
1. 切削して治療します
過度に白色が強い場合、もしくは茶褐色が強い場合には完全に色を改善したいのであれば、最小限の切削を行ないコンポジットレジン修復でダイレクトボンディングで治療することもあります。
ホワイトニング、
ダイレクトボンディング併用症例
2. 非切削で治療します
オパールーストラ
塩酸の含有された研磨剤で研磨をすることにより、化学的なステイン除去に加えて穏やかな機械的研磨で仕上げることができます。深さ0.2mm未満の脱灰したエナメル質を速やかに取り除きます。病変によりまだらになったエナメル質の白色および褐色の病変の治療に適しています。
表層下脱灰が0.2mm以上の症例、色が過度に強い症例には適していません。表層のエナメル質が少し薄くなることにより一時的に知覚過敏が起きる可能性があります。マルチブラケットシステムによる歯列矯正後の軽度のホワイトスポットは対応可能です。
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ホワイトスポット治療・
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ホワイトスポット(アイコン)治療とは
※アイコンによるホワイトスポット治療は15歳以上が診療対象となります。
アイコン(アイコン)は、シーラントの代替となる平滑面の予防充填材です。
この治療法は、低粘度のレジン(TEGDMA)をエナメル質の初期脱灰部(ホワイトスポット)に浸潤させ、ミネラルの溶出をを防ぐことで初期虫歯を予防する目的で開発されました。さらに、低粘度のレジンを表層下脱灰部に浸潤させることで、白濁(ホワイトスポット)の改善を図ることも可能です。
近年ではこのホワイトスポット治療としての治療方で脚光を浴びている製品です。
レジン浸潤法という治療法は、日本ではまだあまり見られません。ただし、諸外国では一般的な治療法であり、商品名である「アイコン治療」として広く知られています。
アイコン治療の特徴
- 歯を削らずに初期むし歯を予防できる
初期むし歯はフッ素塗布などで進行を抑えることが一般的ですが、アイコンはレジンを浸透させることでむし歯の進行を阻止することができます(シーラント)。
- 痛みはほとんどありません。
多くの症例で麻酔は不要です。痛みが苦手な人にとって優しい治療法です。*ラバーダム防湿をする際の痛みがあるため麻酔を併用することもあります。
- 治療が短い
1回の治療で完了することが多く、60分程度で治療が行えます。
- 歯の白斑(ホワイトスポット)の改善
ホワイトスポット(歯の白いシミ)にも効果があり、審美的なメリットがあります。
- 適用範囲
適用範囲が制限される初期むし歯(C0~C1)やホワイトスポットには有効ですが、進行したむし歯には適用できません。
ホワイトスポット(アイコン)治療の流れ
※アイコンによるホワイトスポット治療は15歳以上が診療対象となります。
Iconはアイコンエッチ・アイコンドライ・アイコンインフィルトラントの3つのお薬からできています。

※前歯のホワイトスポット(白い斑点)治療
※患者さんに症例使用のご許可を頂いております
-
薬剤が漏れないようにラバーダム防湿(ゴムのマスク)をしてアイコンエッチを塗布
-
水洗乾燥し、アイコンドライを塗布
-
アイコンインフィルトラントを塗布して光照射
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-
アイコン治療後
写真左側の前歯のホワイトスポット(白い斑点)が消えているのが分かります。
「アイコン;Icon」は歯を削らずにホワイトスポット(歯の白い斑点)を消すことができます。
治療のステップはアイコンエッチ→アイコンドライ→アイコンインフィルトラントを塗布の3ステップです。ホワイトスポットを目立ちにくくする良い治療法ですが、まだ日本においては定着しておらずアイコン治療をできるクリックは非常に限られています。
削ってコンポジットレジン修復、ラミネートべニアやセラミッククラウンにする前に是非一度ご相談下さい。
ご相談・契約→アイコン治療→経過観察の合計3回治療にお時間がかかります。
料金の詳細はこちら
ホワイトスポット(アイコン)治療のよくあるご質問
ホワイトスポットは
治した方が良いですか?
見た目が気になって口元を気にしてしまうのであれば審美治療を行なった方がいいと思います。
アイコン治療は
年齢制限はありますか?
歯の形成が終了してからの方が良いと考えます。未成年者にはご両親の承諾証が必要です。
アイコン治療は
妊娠中でもできますか?
妊娠中でも治療を受けることは可能です。
アイコン治療は痛みを感じますか?
痛みはほとんどありません。
アイコン治療にかかる期間は
どのくらいですか?
即日終了ですが、回数がかかることもあります。
アイコン治療の
治療時間はどのくらいですか?
1.5〜2時間程お時間がかかります。
アイコン治療が受けられないケースは
ありますか?
変色が過度に強い場合や、う蝕で歯に穴が開いているような場合は、アイコン治療を受けることができません。
アイコン治療終了後に起きる可能性のある問題はありますか?
後戻りする可能性、
着色してくる可能性があります。
ブラウンスポット
~歯の茶色いしみ~
ブラウンスポットの原因
歯の褐色班病変/ブラウンスポット(Brown spot enamel lesions, 以下BSL)はエナメル質の局所的な茶色~黒色の変化です。
この茶色いしみは、歯の成長段階における有機物質や金属分子が吸収されてしまったことによって起こるとされています。
歯の再石灰化が高度に起きており、酸に対する抵抗性が高いため審美的に治療するのには歯科医師に高い知識と技術が必要とされます。
ブラウンスポットの治し方
歯のホワイトニングを行い色素(茶色―黒色)の分解してから、ホワイトニングを行います。
その後にIcon(アイコン)治療を行うことで、歯を削ることなく審美的に治療が可能です。
ブラウンスポット治療のよくある質問
ブラウンスポットは
歯磨きで治りますか?
歯の内部に色素がとりこまれているため、通常の歯磨きでは綺麗になりません。
歯のホワイトニング、Icon(アイコン)治療が必要です。
ブラウンスポット、ホワイトスポットの
治療は何歳から行えますか?
ラバーダム防湿が必要なため、歯の萌出がある程度完了している15歳以上が目安となります。
ホワイトニングを併用するのであれば、エナメル質の成熟を待ち18歳以上になってから行う方がいいでしょう。
大学レベルの治療水準と保証
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※院長の髙木仲人は国立大学法人徳島大学大学院再生歯科治療学分野に所属しており、ホワイトスポットおける病態の解析、改善についても研究を行なって参りますので安心してご通院なさって下さい。
ホワイトスポット治療・
ブラウンスポット治療の
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